サウジアラビア ~eスポーツ・ワールドカップ開催とゲーム産業の将来展望~

リヤドでeスポーツ・ワールドカップ開催、新時代の幕開け

2024年夏から、サウジアラビアの首都リヤドで毎年「eスポーツ・ワールドカップ」が開催されることが、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相によって発表されました。この大会は、eスポーツとゲームの分野をサポートし、サウジアラビアを世界的なハブにすることを目的としています。また、「eスポーツ・ワールドカップ財団」という非営利団体も設立され、eスポーツ分野の持続可能性向上と新時代の推進を図る予定です。

「ビジョン2030」達成に向け、eスポーツが経済多角化と雇用創出を牽引”

ムハンマド皇太子は、この大会が経済の多角化、観光部門の成長、新規雇用の創出に貢献し、「ビジョン2030」の目標達成を強化するものであると述べています。サウジアラビアは2030年までに、ゲーム産業のGDPを500億リヤル以上に増加させ、3万9,000人の新たな雇用機会を創出する目標を持っています。

若者と女性が牽引 – モバイルゲームが新たなエンターテイメントの潮流

ESL FACEITのグローバルマーケティング担当バイスプレジデント、ファビオ・タンボシ氏は、サウジアラビアのゲーム業界の急成長についてコメントしています。彼によると、サウジアラビアでは約70%の若者がゲームを日常生活の一部としており、その約半数が女性であることから、ゲームとeスポーツが生活の一部になっていると言えます。
タンボシ氏は、サウジアラビアの真のゲームの原動力はモバイルゲームであり、93%の人口が携帯電話を所有していることから、モバイルゲームが新しいエンターテイメントの形になっていると指摘しています。さらに、女性がサウジアラビアのゲーム人口の約48%を占めていることから、ゲーム業界は女性リーダーやeスポーツアスリートの育成に積極的に取り組んでいると述べています。

未来を見据える ~ モバイルeスポーツ、AR・VR、ローカライズが主流トレンド

最後に、サウジアラビアのゲーム界の今後のトレンドについて、モバイルeスポーツ、AR・VRゲーム、ローカライズされたゲームタイトルなどが注目されるとタンボシ氏は語っています。ゲームコンテンツクリエイターやエンターテイメント業界とのコラボレーションによって、さらなるイノベーションが期待されているとのことです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました