サウジアラビアのグリーン水素メガプロジェクト「NEOM」が、8400億円超のグリーンローンを確保しました
サウジアラビアの巨大都市開発プロジェクト「NEOM」において、世界最大規模のグリーン水素プラント建設に向けたプロジェクトが動き出しています。再生可能エネルギー企業ACWA Power、産業ガスメーカーAir Products、NEOM社が共同で設立した合弁会社「NEOM Green Hydrogen Company(NGHC)」が推進するこのプロジェクトは、総投資額84億ドル(約1兆1619億円)という巨額融資を活用し、2026年の稼働を目指しています。
- プロジェクト概要:
- NEOM Green Hydrogen Company(NGHC)は、再生可能エネルギー企業のACWA Power、産業ガスメーカーのAir Products、サウジアラビアの開発プロジェクトNEOM社が共同開発した対等な合弁会社です。
- このプロジェクトは、世界最大のグリーン水素プラントを建設することを目指しています。
- 2026年の生産開始を目指し、最大4GWの再生可能な風力・太陽光エネルギーを統合し、1日あたり600トンものカーボンフリー水素を生産する予定です。
- ファイナンスの詳細:
- NGHCは、23の銀行および金融機関のコンソーシアムから61億ドル(約8,438億円)のノンリコースファイナンスを受け、グリーンローンの枠組みで実施されたプロジェクトファイナンスの中でも過去最大級の規模となっています。
- さらに、NGHCはAir Productsと67億ドル(約9,268億円)相当のEPC(設計・調達・建設)契約を締結し、同施設で生産されるすべてのグリーンアンモニアについて30年間の独占引取契約をAir Productsと締結しています。
グリーン水素は、クリーンなエネルギーへの移行において重要な役割を果たすことが期待されており、NEOMプロジェクトはその先駆者として注目されています。
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